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本を読んでいて、つい目が釘付けになってしまうのが食事のシーン。ところが、翻訳ミステリはさておき、国内ミステリにおいての食べ物が登場するシーンはおざなりにされてきた感があった。それがどうだ、最近は女性のミステリ読者が増えてきたからか、作家たちは積極的に食事シーンを描写するようになり、私のような食いしん坊にはありがたい話である。

「ミステリーからひと皿―あの場面の味が作れます」(貝谷郁子著) や「料理で読むミステリー」(貝谷郁子著)などのレシピ系もいいけれど、やはり小説に書かれた情報だけで料理するのが楽しいように思う。ああ、きっとこんな味!みたいに妄想して試行錯誤するんですよ。以下は、小説に出てくる料理をテーマとしたサイト。ミステリでは「木曜組曲」(恩田陸)、「花の下にて春死なむ」(北森鴻)、「初ものがたり」(宮部みゆき)などを扱ってます。

図食館
http://homepage3.nifty.com/tosyokukan/

ところで、高円寺にある古本酒場コクテイルでは、池波正太郎や壇一雄を始めとした文豪たちの愛した料理=文士料理を出している。たとえば、「檀流クッキング」に掲載されてた大正コロッケは店長が改良を重ねた力作、何を入れるとあれほどふんわりするかは企業秘密(?)らしい。いくつ食べても、自分で作るとまるで違うものが出来上がるのは何故なんだろう。それから、夏場限定のオクラのおろし和えは素麺を入れたヴァージョンもあって、これまた大変美味しい一品です。
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