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映画「姑獲鳥の夏」で改めてその監督の名を目にした方もいるかもしれない。そして、その不安定で美しい映像に感激されたのではないかと思う。がしかし、実相寺昭雄の真骨頂を味わうなら「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」などのウルトラシリーズ、もしくは「怪奇大作戦」「シルバー仮面」といった作品を観なければ始まらないのだ。子供番組なのに子供を無視したような演出とカメラワーク、当時のテレビ局からはナンジャコリャ扱いされたに違いない映像美をご堪能いただきたい。

丁度、一昨日からケーブルテレビで「シルバー仮面」の再放送が始まったばかりである。こちらは脚本家・佐々木守(少女マンガ的には、「ソルジャーボーイ」(川原由美子)の原作者ですね)との強力コンビによる作品で、特撮なのに人間ドラマのほうが色濃く映し出されている。そりゃあ子供たちは裏番組の「ミラーマン」を観ちゃうでしょってな暗さだが、超オススメ。「傷だらけの天使」みたいなロードムービーっぽさも花丸な感じです。ともあれ。監督のご冥福をお祈り申し上げます。
「トルコで私も考えた」で大ブレイクした高橋由佳利。が、私は今でも、りぼん時代のゆかりたんを支持したい。初めて読んだのが「お月さま笑った?」。次に「ねむり姫とお茶を…」「玉ねぎ畑のシティ・ガール」といった短編を経て、連載モノ「それからのパスカル」「勝手にセレモニー」「プラスティック・ドール」「過激なレディ」あたりまで。本当に好きだった。高橋由佳利の描く優男は、少女マンガによく出てくるはにかみ少年たちとはちょと違い、大人の余裕みたいなものが感じられ、ちょっぴり背伸びしたい少女たちの心を鷲掴みしたのではないでしょか。そんな余裕綽々(ひょうひょうとした、あるいはとぼけた)な男の子とは対照的に女の子はすべからく不器用、素直になれない年頃の乙女心を代弁してくれているようで、妙な親近感を覚えたはず。私が基本的に好きだった路線は、金子節子・坂東江利子などを代表としたラブコメでした。一条ゆかり・小椋冬美あたりは大人っぽすぎて別世界、でも陸奥A子・萩岩睦美・田渕由美子ではピュアすぎて気恥ずかしいみたいな10代前半の私でしたが、彼女の作品だけはなぜか自然に受け入れられたんですね。けれど、大切に持っていたコミックのほとんどはいつのまにやら処分され、といって読み直そうと思い古書店を巡ってもあまり見かけないのが最近の事情(中野のまんだらけですら手に入りにくくなってきたような)、見つけたら即買いでしょう。そして読み終えたらお店に出しますよ、同じ気持ちでいるかつての乙女たちは少なくないと思うので。

以下、高橋由佳利の私設ファンサイト「海猫寮」のご紹介。サイト名は、かつてのゆかりファンには懐かしいネーミングですね。ストーリーを忘れてしまったお嬢さま方は要チェックですよ、簡潔なあらすじも掲載されているので。

http://park18.wakwak.com/~yako/takahashi.html
乙一が、押井守のお嬢さん(映画ライターらしい)と結婚するとの噂が。発表があったわけではないので不確定情報ではある。がしかし。となるとどうしても期待してしまうのは、監督押井守×原作乙一の夢のコラボでしょう。だって、虚構と現実にテーマを求める押井守、突き抜けた残酷さと眩暈がしそうな繊細さを持ち合わせる乙一、両者のファンなんだもん。

基本的に私の読書ペースは遅いし少ない。が、これも面白い本に出遭えば別の話、睡眠時間を削ってでも読んでしまう。ちなみに最近読み始めたのは「きつねのはなし」(森見登美彦)。江戸っ子の私のこと、京都には修学旅行くらいでしか行ったことないので、これでもかと京都の街並みを描写されてもピンとはこないが、そんなことなど関係なく面白く読み進めている。就寝前のお楽しみってとこ。伝奇でもホラーでも幻想でもない小説。曖昧モコモコした感じ、何か起こりそうで起こらない。けれど、なんだ何も起こらないのかと安心した途端に足をすくわれる感覚。いやホントに愉快です。それはともかく、これでまた「邪魅の雫」(京極夏彦)を読了するのが遅くなるのは間違いない。
昨日、14時からラピュタ阿佐ヶ谷に行った、先日の日記でも少しふれた、黒猫亭のトップイラスト他を描いていただいている北田さんのオリジナル短編アニメーションを観るために。「第7回 ラピュタアニメーションフェスティバル」は、プロアマ交えた1本あたり数分の短いアニメーション計4本が、大きなスクリーンで上映された。もちろん私のお目当ては、北田さんの「キャットウォーク」。以前に、PCの小さな画面で観たけれど、やはりアニメーションは大画面で観たい。

アニメーションは、実写映画とは違う視点でこだわるので、そこが面白いと思っている。
二次元空間を三次元世界と錯覚させることに心を砕き、それがクリアになって初めてストーリーに着手できる、みたいなところがあるアニメーション製作は、とても魅惑的な作業でありまた大変な困難を伴うものだよな、といったことを考えさせられた上映会だった。

以下、個人的な感想。
まず、北田さんの作品。猫の動き、女の子の表情が大変に魅力的、水に沈んだ街の映像が非常に美しく、次はストーリーものをぜひ観たいなんて思った。ほか、一番初めに上映したドール・アニメも良かった。女性の作品らしい細やかなディティールと寺山修二にヒントを得たらしいストーリーがマッチしていて好印象。shio的に特筆すべきは、北田さんの黒猫の行動(猫好きにはたまらないリアルな動き。大画面で観るとかなりコミカル)と、ドールの指の動き(丁寧かつ緻密な動きでビックリ。惜しむらくはドールの手がおばあさんみたいだったこと)の二点。

こんな近所に住んでいながら、今回初めて訪れたラピュタ阿佐ヶ谷。可愛らしい見た目の建物の地下にある映写室は、古くて温かな感じの木造です。イイ雰囲気なのですよ。
いつぞやの深夜、'76年に公開されたミステリ映画「名探偵登場」をレンタルで観て、大昔のパロディちっくな海外映画に興味を示した。んじゃ次は、'67年に公開された「カジノロワイヤル」だ(これはボンドシリーズのパロディ映画)ってんで借りてきたはいいけれど、こちらは思ったよりも楽しめずリタイア。本家を観てからじゃないと楽しめないと言う番頭の言は正しかったようである。

ボンドシリーズはまともに観ていない私。だが本家を観ろと言われてもイマイチ気がすすまない、なぜってどうにも苦手なのですよボンドシリーズは。妙に麗々しい雰囲気なのにストーリーは至ってベタ、敵方の美女とよろしくやりつつ、まことスムーズにストーリーが展開、あれよあれよという間にボンド君は事件を解決する。ねえ、これのどこが面白いのと問うも、どうやらそれがイイらしい。ちなみに番頭を始めとし、飲み屋で遭遇するおじさん達もすべからくボンドさんが好きなようで、ボンド話になると異様な盛り上がりを見せる。はいはい、私はまだお子ちゃまなので、ボンドの良さがわかんないんですよ。大人になれば「気取ってて嫌味っぽい」じゃなくて「スタイリッシュでカッコイイ」とでもなるんでしょ。

だが最近、このシリーズに原作があることを知り(冒険小説は不勉強な店主)、番頭曰く「映画とは違った面白さ」らしいことを聞く。ウィキ情報によれば、元スパイのイアン・フレミングが自身の経験を元にして冒険小説(スパイ小説?)を発表、それがボンドシリーズの第1作、今冬リメイクされる(というと語弊が生じるか)「カジノロワイヤル」だそうで。とまあ、ちょっとだけボンドシリーズに興味を持ち始めた私に、ぜひシリーズの最初から観て映画も観ようと番頭は意気揚々。うーん。思い返せばボンドの見てくれに嫌悪感抱いてたのは事実だしな、だってサミュエル・ホイ主演の「悪漢探偵」は好きじゃないの、よく考えないでもあれは香港映画版の007だよねなどと思う。どうしよう、年末にでも観てみる?その前に原作を読んでみるか。クリスティのスパイ小説すら苦手意識があるのに、それはちと無謀すぎるような感じがしなくもないし、そもそも英国っぽいヤツは性に合わないんじゃなかったっけか?以上、おフランスものは好きなshioの戯言でした。
b.k.ノムラです。

当店サイトのトップイラスト他を描いていただいている北田さんのオリジナル短編アニメ『キャットウォーク』の上映会が今週末にあります。そのお知らせになります。

 11/26(日) 14:00~ 於)ラピュタ阿佐ヶ谷 入場無料

開催中の、「第7回 ラピュタアニメーションフェスティバル」の一環で、「フレーム・イン」という持ち込み上映会のようです。
イベントの詳細は、ラピュタの公式サイトをご覧下さい。


こんにちは。黒猫亭店主のshioです。
ようやく引越を完了しました。が、よくよく見るとリンク切れなどありますので、少しずつ手を入れていく予定です。しばらく、ナンカここヘン。という記述があるとは思いますが気にしないでください。なるべくお休みしないよう更新がんばりますので、よろしくおつきあいいただければ幸いです。ぺこりん。

それはさておき。
ようやく、楽天オークションへの申し込みを済ませた。住民票を送れだの住民票を送れだの、何回住民票を送らせたら気が済むのだろうと思いお問い合わせまでしたが、何の返答もこない。朽ち果てるくらい待っていたら、「楽オクshop・登録手続きについてのご案内」というメールが来た。もちろん、登録対象者全員に送るようなメールだ。それによると、楽天フリマで登録がある人は住民票を送らなくて良いとの記載が。せっかく会社の昼休みに取ってきたのにとむくれるが、まあまあと番頭に言われる。ちぇっちぇっ。レスポンスは悪いし、アナウンスも遅い。店主的には期待度かなり薄し。が、とりあえず申し込みはしておく、当面は様子見だろうけれど。あーあ。今日で楽天フリマのマイブースともお別れか。ちょっと寂しいね。
「黒猫亭通信」をお引越しました。

しばらく見苦しい点があるとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

楽天が先頃、楽天オークションとして生まれ変わったんですけど、この仕様変更、うちの店にはよろしくないことになりそうです。

アナウンスが不得要領で、正確に仕様を把握できてない可能性もあるんですが、もしかしたら楽天からは撤退するかも。


このところ売り上げの3割を稼ぎ出している楽天支店を失うのは痛いんだけどなあ。

同業の皆さんは、どう対応してるんでしょう。特に出品商品が、自店サイトと楽天で共通しているお店の考えをうかがいたいです。