2006年08月14日 (月)
※旧「番頭日記」からの転載です。
題名 :バイバイ、エンジェル
著者 :笠井潔
Data :角川書店
目録 :国内ミステリ/単行本/か
笠井潔のデビュー作で、矢吹駆シリーズ第1作。
第2作の「サマー・アポカリプス」を最高傑作に推す人は多いけど、番頭はこれがいちばんのお気に入り。
主人公の駆と、ワトソン役のナディアを始めとするレギュラー陣とのあいだの、適度の緊張を孕んだ距離感がいいんだよね。
それと犯人のキャラクターの設定も、この作風に合っている。
第5作の「オイディプス症候群」はどうしちゃったのって感じだったけど、「バイバイ、エンジェル」から第4作「哲学者の密室」まではどれも面白いので、ぜひ読んでみてほしい。
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