2017年11月03日 (金)
何冊か併行読みするほうなので、ずっとこれらばかりというわけでもないのですが、たまたま読了本が4連続で東京創元社の単行本になりました。
『滑らかな虹』→『金木犀と彼女の時間』→『ブルーローズは眠らない』→『屍人荘の殺人』の順です。
面白かった順、というのは明確にあるのですが、ここでは最も良かったものだけ。
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本格の新人のデビュー作として、なかなかこれ以上は望めないんじゃないでしょうか。
次作も期待しております。
2017年09月17日 (日)
9/15はアガサ・クリスティの誕生日だったそうです。
だからというわけではないのですが、『オリエント急行の殺人』を再読。昨日読み終えました(再映画化が理由というわけでもない)。
やっぱり面白いですね。ほとんど尋問と相談で物語が進む、単調といえば単調なプロットなのですが、さすがミステリの女王。語りが巧みで片時も飽きさせません。
さてそんな折柄、ブログの過去記事をさかのぼったら、クリスティの既読チェックが出てきました。7年前のことです。そのときの結果は以下のとおり。
「アクロイド殺し」
「オリエント急行殺人事件」
「ナイルに死す」
「象は忘れない」
「もの言えぬ証人」
「そして誰もいなくなった」
「ゼロ時間へ」
「邪悪の家」
「ABC殺人事件」 ※あかね書房 抄訳
その後、以下が加わりましたが……まだまだですね。(^^ゞ
「スタイルズ荘の怪事件」 ※前回チェック漏れ?
「ゴルフ場殺人事件」
「ABC殺人事件」 ※完訳
「愛国殺人」
「五匹の子豚」
「予告殺人」
「カーテン」
近いうちに『ナイルに死す』の再読を考えています。
2017年08月19日 (土)
「東西ミステリーベスト100」2016年版の未読つぶし。
今回は海外編の未読チェック。
○=既読 △=途中(挫折含む) ●=未読 ?=どうだったか…
○1 そして誰もいなくなっ
○2 Yの悲劇
○3 シャーロック・ホームズの冒険
○4 幻の女
○5 アクロイド殺し
○6 長いお別れ/ロング・グッド・バイ
●7 薔薇の名前
○8 ブラウン神父の童心
○9 羊たちの沈黙
○10 火刑法廷
○11 オリエント急行の殺人
●12 <ミレニアム>三部作
○13 死の接吻
○14 Xの悲劇
○15 さむけ
○16 三つの棺
○17 ジャッカルの日
○18 僧正殺人事件
●19 鷲は舞い降りた
○20 毒入りチョコレート事件
●21 八百万の死にざま
○22 ボーン・コレクター
○23 ギリシア棺の謎
○24 ジェゼベルの死
●25 深夜プラス1
○26 星を継ぐもの
●27 ホワイト・ジャズ
○28 黄色い部屋の謎
●29 推定無罪
○30 笑う警官
●31 試行錯誤
●32 シャドー81
○33 樽
○34 モルグ街の殺人
●35 興奮
?36 マルタの鷹
○37 皇帝のかぎ煙草入れ
●38 血の収穫/赤い収穫
○39 時の娘
○40 警察署長
○41 シンデレラの罠
○42 エジプト十字架の謎
●43 クリスマスのフロスト
○44 ユダの窓
●45 ナイン・テイラーズ
○46 利腕
○47 バスカヴィル家の犬
○48 赤毛のレドメイン家
●49 ジャンピング・ジェニイ
○50 見えないグリーン
2017年08月18日 (金)
「東西ミステリーベスト100」2016年版の未読つぶしを思い立ちました。
ランキング作品=名作というわけではないけど、それでも多くはジャンルの里程標的な作品といっていいように思います。
まずは東西各50位までフォローするつもり。
で、それに先だった未読チェック。
○=既読 △=途中(挫折含む) ●=未読
○1 獄門島
○2 虚無への供物
○3 占星術殺人事件
△4 ドグラ・マグラ
○5 火車
○6 点と線
●7 大誘拐
○8 十角館の殺人
○9 魍魎の匣
○10 本陣殺人事件
○11 黒いトランク
○12 戻り川心中
○13 容疑者Xの献身
○14 黒死館殺人事件
○15 生ける屍の死
○16 亜愛一郎の狼狽
○17 空飛ぶ馬
○18 白夜行
○19 不連続殺人事件
●20 時計館の殺人
○21 斜め屋敷の犯罪
○22 双頭の悪魔
○23 姑獲鳥の夏
○24 二銭銅貨
●25 砂の器
○26 私が殺した少女
○27 孤島の鬼
○28 人形はなぜ殺される
●29 レディ・ジョーカー
●30 妖異金瓶梅
●31 飢餓海峡
○32 刺青殺人事件
○33 りら荘事件
○34 乱れからくり
○35 陰獣
○36 葉桜の季節に君を想うということ
○37 ゼロの焦点
○38 11枚のとらんぷ
○39 犬神家の一族
○40 匣の中の失楽
○41 模倣犯
△42 半七捕物帳
○43 OUT
●44 死の泉
○45 毒猿 新宿鮫II
●46 山猫の夏
○47 テロリストのパラソル
●48 太陽黒点
○49 絡新婦の理
○50 不夜城
こんなもの?
●のうち「砂の器」「大誘拐」は映画が傑作すぎて原作に手が伸びない例。
△「半七捕物帳」はシリーズものなので仕方ない?
2017年05月16日 (火)
昨夜帰宅したら、ネットでけっこうな話題になっていました。
今年の乱歩賞は受賞作なし。これはなんと46年ぶりだそうです。
▼産経ニュース:江戸川乱歩賞、46年ぶり受賞作なし
第63回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催、講談社・フジテレビ後援)の選考委員会が15日、東京都内で開かれ、受賞作なしと決まった。受賞作なしは昭和46年以来46年ぶりで、4回目となる。同協会は「慎重に審議をした結果、受賞作なしという判断に至った」としている。
長坂秀佳『浅草エノケン一座の嵐』の選評が作者の不興を買ったこともあってか、その後しばらく単行本への選評掲載が控えられていた時期がありましたが、いつの間にか復活。今はちゃんと巻末に載っていますが、受賞作の場合はどうなるんだろう。『オール読物』に掲載されるのかな?
乱歩賞に限らず、公募新人賞は版元的にはドル箱のはずで、選考委員の間で票が割れたのなら同時受賞という手に出るのが通例? 今回そこまでの水準の作品が最終に上がってこなかったということなのだろうか…。
選評、読みたい。
ps:
昭和46年のケースでは、2年前が『高層の死角』で、一気に乱歩賞受賞作の部数が上がった時期(と想像される)。
出せば売れるのに受賞作なしとなった背景に何があったのか。このときの選評は読めるのかな?